腹黒教師の甘い策略
無情にも切られた電話を呆然と見つめる。
……ほんっとに何考えてるのかよくわからないやつ。……会いたいって、そんなこと、好きな女に言うもんよ。 ……つまり、そういうこと?
いやいやいや、ありえない!谷崎に限ってそんなこと考えてるわけない。ただの暇潰しみたいに思ってるに決まってる。
そんなことを考えてしばらくすると、谷崎から住所が送られてきた。
「本当にメール来た……。」
メールをじっと見つめながら、谷崎のことを考える。ありえない。と思っていても、こんな風に気になるのは、もう認めざるを得ない。
……谷崎。
心のなかであいつの名前を呼んでみる。それだけでもうなんだか気分がよくなる。これは……、
「……やめやめ!」
誰に言うでもない言葉をぼそっと呟いて、ふと時計を見ると、時計は午後5時半過ぎを指していた。
でも、こんなときくらい素直になってもいいよね。
私は意を決して荷物をまとめて、保健室を出た。