カムフラージュの恋人
突如車中で始まった攻防戦は、私んちのマンションに着いても、二人でエレベーターに乗っても、うちに入って靴を脱ぐまで繰り広げられていたけど、部屋に入った途端、それはストップされた。

私の部屋は、15畳くらいのワンルームで、その部屋に、テレビやパソコン、ソファやテーブル、そして、クローゼットやベッドが置いてある。

私の視線は、自然とベッドに向けられていて・・・。

「・・・雅彦」
「ん」
「なんで引っ越したって教えてくれなかったの」
「引っ越したの10日前だし。仕事も忙しくてドタバタしてたからな。てかおまえこそ、なんで店来なかったんだよ」
「私だって、仕事やアロマで忙しかったんだもん。それより、雅彦が引っ越したのは、つけ回されてる女に居場所見つかったからじゃないの?大体、その女のことはもう大丈夫なの?」
「は?・・・・あーぁ。あれ。大丈夫。嘘だから」
「・・・・・・え?」

ポカーンとした顔で見る私を、雅彦はニンマリ顔で受け止めた。

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