カムフラージュの恋人
「そうそう。隠さなくていい」
「わたし・・・貧弱で、雅彦の好みの彼女のタイプじゃないし・・・」
「タイプ?そんなん俺ねえよ。ま、しいて言えば、きよいが俺の好みだな」
「は・・・そ、お?」
「きよい」
「ん・・・」
「俺がほしいって気持ち、隠さなくていいから。まんまぶつけてこいや。遠慮すんな」
「・・・・・・うん。でも、私その、久しぶりな上、不慣れでして・・・」
「あ?初めてじゃねえんだろ?」
「ちがっ!うけど・・・わたし、あんたと違って、彼氏は途切れてるのがフツーで、エッチだって、片手で数えられるくらいしか、したことないし」
「なるほどなー。そりゃあ不慣れだわなぁ」
「・・・何がそんなにおかしいのよ」
「きよいが俺んだって思ったら嬉しくて」
「う・・・」
「ゴチャゴチャ言うのは終わりだ。ほら、下脱がせるからケツ上げろ」

・・・もうホント、こいつの言い方ムードない!
でも。
この場はすごくロマンチックな雰囲気に包まれてる。
と私は思いながら、雅彦の言うがまま、おしりを上げてスキニージーンズと下着を脱がせてもらった。







そうして私は、雅彦と明け方まで、ベッドでしゃべるかイチャイチャして。
水族館デートの時、あいつが買ってくれた、大きなアザラシの抱きぐるみ「あざっす」は、初めて床で“ひとり”寝て。
代わりに私の隣には、大好きな彼・雅彦が、私を抱きしめて寝てくれた。



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