カムフラージュの恋人
「きよい、まだ寝る?」
「ううん」
「んじゃとりあえず、朝メシだな。トースト作ろっか」
「うちトースターないよ」
「フライパンあるじゃん」
「それでできるの?」
「できる」
「じゃあ・・お願いします」
「ラジャー」

キッチンにいる雅彦は、何と言うか、「水を得た魚」みたいな感じがして、とても嬉しそうだ。
こいつってホントに、お菓子とか作るのが好きなんだろうなぁ。

「手伝おうか?」
「皿とか飲むもん用意しといて」
「うん」

・・・もう私は、雅彦のニセモノの彼女じゃない。
彼女のフリして、カムフラージュのデートをする必要もない。
これからは、雅彦の「彼女」として、こいつの隣にいることができるんだ。

心の底から喜びが湧き起こってきた私は、笑みを浮かべながら、雅彦と一緒に、朝食の準備をした。


カムフラージュの恋人 完
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