闘争少女【前編】完


『そう……昨日は
ゲームセンターのギャラリーの中に私も居た
だから全部見た…黙ってても無駄だよ』



「………………」



『ねぇ……
オオカミってもしかしてオレスカの
有力人物(目立つ存在)だったりする?

だから昨日
他校と揉めて喧嘩になった…違う?



ねぇ教えて、王神
教えてくれたら…私のことも教えてあげる』



「!!!…」



私の言葉に驚きを見せるオオカミは
ゆっくりと口を開き話しはじめた__




「はぁ…イスズには
黙っててもあかんみたいやなぁ〜


そうや昨日の
ゲームセンターでの喧嘩は発端理由は俺や


俺はオレスカ高校ちゅう
不良高では有名な高校にいっててな?
まぁ、全然勉強できへんし
まともな奴は1人もおらん……」




そしてオオカミは自分の過去の話を私にした




「先代の父と母が日本人とイギリス人で
いわゆるクウォーターやねん俺…
それで小さい頃はこの顔せぇでイジメとか
いろいろ厄介ことに巻き込まれたりで……



しょっちゅう喧嘩も絶えへんかってな
気づいたらもうこんな生き方しかできへん奴になってた……


それで地元にはもう
俺の相手にもならん奴らばっかで
後戻りもできへんしそれなら前見て
もっと強いやつと喧嘩したい思うようなって



2年前こっちに来たんや……



そんな俺は今、目標があんねん
オレスカ高の頂点に君臨する……
その為には上におるやつを倒して
俺が上に立つしかない
ほんで俺が変えてやるんやオレスカの歴史を」








私は黙ってオオカミの話しを聞いていた…
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