闘争少女【前編】完





「………………」


『っ……(怒)』



ウルフは何も言わない、してこない


イスズはただただ苛立ちが増す一方




「おいおい、ありゃ〜
イスズの体力が保たねぇんじゃね〜の?」


「なんでウルフは何もしないんだよ」


「何もしないんじゃねー
手が出せねーんだよ、アイツは……

イスズが女だから」


「「 は? 」」



シロが思いもしない事を言う

それに驚くアカツキとバルは理解できない



「女だから手が出せないのか?!
どんだけレディーファーストってんだよ」


「もしかして……」


「アイツ、イスズの事好いてんじゃね?」


「え、マジで?」



バルは何かを察するが
アカツキはまだ驚きが隠せないようだ



「じゃあ、闘っても意味ないんじゃない?」


「だな〜…
ウルフが手出さねーんじゃ
何してもイスズに勝ち目ねーじゃん」


「………それはどうだろうな」




向こう側に居る
イスズとウルフを見つめるシロ

< 179 / 300 >

この作品をシェア

pagetop