闘争少女【前編】完

プール施設を
後にしたイスズ達は
駅まで続く道を歩いていた……



「いや〜、体バッキバギだわ！！！」

「ほんと楽しかったね〜」

「明日になったら筋肉痛だな！」



前で並んで歩く
バルとシャノ、ウォーカーが話してる



「楽しかったね！ツキ君っ♪//」

「お、おう……//」



そんな3人の後ろを並んで歩く
少しぎこちない雰囲気のリノとツキ



一方その一番後ろを歩く
イスズとシロは無言のままみんなを眺めていた





『はぁ……つかれた…』


「ふっ（笑）
あれで疲れるとか思えほんと体力ねーのな」


『は？うるさいっ！
ギャーギャーはしゃがれていろんなとこ
連れまわされたら疲れるに決まってるだろ』


「まぁ、俺も彼奴らも
一緒に遊ぶなんてことなかったからな…」




前を歩くツキ達を見てそう話すシロ




”へ〜、意外”と思ったイスズ
いつも一緒に居るイメージがあるせいか
学校以外にもプライベートでも
一緒に遊んでいると思っていた……




「……イスズも居れば楽しいかなって」

『え？』

「前に『もう誰ともつるまない』
とかなんか言ってたろ？
なんだかんだいって今日のお前
俺たちと居てすげー楽しそうな雰囲気してた」


『だからそれは…』


「まぁ、まだ心から笑ってねーけど
でもここに居る彼奴にお前のダチも
お前と一緒にいて
楽しかったって心から思ってんぞ？…ほら」


『そんなわけ……』




シロが顎でさす視線にイスズは顔を向ける


そこには……