闘争少女【前編】完




「前より攻撃の幅は広がったみてーだな…」



遠くからイスズの争いを
見つめながらつぶやくシロガネ




ダンッ!


バンッ!


ドスッ!



次々に倒していくイスズ…
人数も残り10人以下になってきたところ




『……………っ』


「やり〜(笑)」



イスズの額に拳が入り、少しフラつく……

その隙をみたもう一人の男が

バットを振り回しイスズの腹に撃ち込む




『…!?……っ…つ……』




イスズはその場に倒れ込み動けない




「あははは(笑)
所詮女だからなこんなもんで
倒れこんじまうのもしゃーねーのか?(笑)」


「最初はちっと焦ったけどよ〜
まぁ、女にしちゃ〜頑張った方じゃねー?」




そういいながら
イスズの髪を掴み顔を上へと向けさせる


唇にはさっき額にパンチを
入れられたときに切れ血が出ていた




『うっ…っ……ん…』


「ひでぇ顔しやがって(笑)」

「頭!コイツもう動けねーみてーなんで
もう終わりでもいいっすかね?」


「……ぁあ、もういいだろ
お前も運が悪かったなぁ〜…

お前が俺たちに
何故こんなことさせられたか知らねーが

女が俺たち族に喧嘩吹き込むんじゃね〜よ
アイツにも言っとけ」



暴力団の頭のやつが
イスズへと近づきそう言い放った






そしてその場から
残りの手下と共に立ち去ろうとした時……

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