パラサイト・ラブ





それからいくつもの季節が巡った。海里の荷物はクローゼットに取り残されたまま。


すぐに取りにくるものとばかり思っていたが、よくよく考えれば自分を追い出した女の部屋になど足を踏み入れたくもないだろう。



私はといえば、あれから課長に就任し忙しい毎日を送っていた。帰宅するのはいつも日付をまたいでから。


ろくな食事も取らず外食やコンビニ頼りの毎日。それに加えて上司と部下の板挟みに合い、精神状態も体力的にもキツイ状態が続いていた時。



「…痛っ…」

「課長、大丈夫ですか!」



あろうことか、胃の痛みに耐えきれず私は会社で倒れてしまったのだ。




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