パラサイト・ラブ
ガチャンと音がしたかと思ったら廊下を歩く誰かの足音。私はとっさに体を強張らせた。
誰? 菅田?泥棒? 恐怖で体が動かない。
「美蘭!」
部屋に飛び込んできたのは海里だった。私のあられもない姿を見て顔をひきつらせながらも優しく私を抱き締めてくれた。
「あの男…。絶対に許さねえ」
「海里、違うの。落ち着いて」
「美蘭にこんな事しといて落ち着けるわけねーよ」
「訳はちゃんと話すから。でもどうしてここに?」
「あのまま俺が帰るわけないだろ。外で待ってたらアイツが出てきて美蘭をよろしくって言われたよ。なんで上から目線なんだ。胸くそ悪い」