最後のコトバ



学校でも、知らないうちに家庭環境を知られ、友達が出来なかった。

どこへ行っても独りになってしまった。


それでも頑張れたのは、子供ながらにママを信じていたから。

迎えに来てくれると信じていたんだ。

そんなこと、信じるだけ無駄だと今なら分かる。

男との人生を選んで、あたしを捨てたんだと。

パパがいなくなった時、あれだけボロボロになったのに、違う人を求めるんだ。


出て行って以降、1度も会っていない。

親戚の前でママの話しをすれば、居場所どころか罵倒された。

だから、今でも生きているのかさえ知らない。

唯一の肉親なのに。



そんな生活が何年か続いて、あたしは高校入学と同時に一人暮らしを始めた。

最初のお金だけ出してくれたけど、その後一切親戚からの援助はなかった。

当たり前のことだろう。

厄介者がいなくなって喜んでいるのだろう。




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