最後のコトバ
案内された部屋に入ると、1人にしては少し大きいような部屋。
今までの生活とは大違いだ。
「必要なものはそろっているはずだから。
足りないものあったら言って。
ご飯出来たら呼ぶから、それまではゆっくりしていていいよ」
「あ、はい」
皐月さんが出て行ってから、また部屋を見渡す。
クローゼットの中には、少しの服がある。下着も同じく。
これは、買ってくれたんだろうか。
あたしの私物じゃないところを見ると、皐月さんが買ったのだろう。
1度家に戻って持ってきた方がいい気がする。
あまり、手を煩わせてもダメだから。