キミじゃなきゃダメなんだ


....笑われてたな。


汐見先輩の件で、今私はちょっとばかし有名になってるし。

否が応でも耳に入ってきましたよ。


女子の『ダッサ』って声。


結構落ち込むもんだねアレ。『ダッサ』って。

自分でもわかってるからなおさら辛い。


.....こんなのでも、傷つかないようにしなきゃいけないのに。


はぁ、とため息をついて、蛇口を閉める。


だけど里菜たちのところへ戻る気が起きなくて、それから少しの間、ぼうっとしていた。


.....あー、ダメだ。

落ち込むな落ち込むなー。


私は汐見先輩の友達。後輩。


こんなのでへこたれてちゃダメだ。しっかりしろマル!



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