キミじゃなきゃダメなんだ
.....あ。
その目。
切なそうな、苦しそうな、綺麗な瞳。
私のことが好きだって言ってる瞳。
「....せ、ん、ぱい」
か細い声が、目の前のひとを呼ぶ。
愛しくて、その視線を私だけのものにしたくて。
おもむろに、先輩の顔が傾いた。
だんだんと近づいてきて、状況を理解すると同時に、私の頭も冷静さを取り戻してくる。
....え!?
待って、待って、ちょっとまって。
こ、こ、これって、これって、え!?
うわああまってまって心の準備ー!
いや、つーかそもそもダメだろ!?
依然として先輩の手の力は強いまんまで、ここは一応お化け屋敷で。
.....なにより今の関係でするのは、ダメだー!!
「ちょっとまっ、て....!」
空いている左手で、思いきり先輩の胸を押した。
掴まれている右手のせいで上手く動けなかったけど、寸前でかわすことに成功した、けど。