キミじゃなきゃダメなんだ
「ご、ごめんなさい。長く話しちゃって」
「いいよ、今のは必要な話だったし。....それよりどうする?今から店に寄る?」
う。
できれば行きたい.....けど。遅くなっちゃうしなぁ。
「いいよ、百合が決めて。僕は何時でもいいよ。もちろん家まで送るし」
....で、でも。
渋っていると、先輩が「さっきの話聞いてた?」と眉を寄せた。
ええ、こういうときに気を遣うのもダメなの?それはさすがにおかしくないか?
やっぱり今度、その辺りについて改めて話し合おうと思いながら、私は口を開いた。
「.....い、きたい、です」
「じゃあ行こう。まあ、そのために来たんだしね、今日」
「ありがとうございます....」
荷物を持って立ち上がる。
部屋を出てから、当たり前のように手を繋がれて、ドキドキした。
その後、急いで買い物を済ませて、遊園地を出た。