キミじゃなきゃダメなんだ
「....わかった。話しかけて、みる」
「よっしゃー!いけいけー」
そのままの勢いで、告白とかできたりしないだろうか。
無理か。私の勇気次第だな。あと平和な心で先輩と話せるかどうかにかかってる。
*
放課後。
職員室に行った帰り、なんとなく汐見先輩を探しながら歩いてたら、後ろ姿を見つけた。
ラッキー!しかも先輩ひとりだ!
そわそわしながら後ろを着いていく。
重そうな二つの段ボールを抱えて、少し気だるそうに、でも姿勢良く歩く先輩。
....カッコいいなぁ。
後ろ姿までもが最高だ。
ぎゅっと手のひらを握りしめ、足を踏み出した。
「汐見せーんぱいっ」
明るく声をかけ、隣に並ぶ。
下から顔を覗き込むと、彼の目が驚きに見開かれた。
『!?』って顔をしてる。あはは。