キミじゃなきゃダメなんだ


...汐見先輩、絶好調だな。


付き合って一日目。あれ?二日目?

昨日も日数に入れていいのかな。じゃあ二日目だ二日目。


「.........」


....甘い。

あのひとは、本当に。


だけど私、この甘さにすっかり慣れてる。


あの甘い愛がないと、やっていけなくなってる。







「百合」


昼休み。

先輩が、私の教室に来た。


それだけでうちのクラスの女子は色めき立つ。


「きゃあ、あの先輩だ...!」

「かっこいいー!」

「いいなぁ、マル....」


だけど彼女たちは二年生と違って、私が汐見先輩と仲が良いのをはじめから認めてくれている。

むしろ、『汐見先輩とあんなに仲良い女子、マルだけだよね。すごい!』なんて言ってくれる。

二年生の女子に睨まれてばかりの立場としては、たいへんありがたい。


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