I先輩
行動だけじゃわからない
ちゃんとした言葉をもらわなきゃ、安心できない
わたしは自分が思ってるよりもバカで、欲張りだ。
「……っ…わかんない…です…
なんでですかせんぱい…」
自然と目から溢れてくる涙
これは、なんの涙?
「琴璃ちゃん
俺、好きな子にしかキスしないよ?」
「うそだぁー」
だって、キスは先輩のクセじゃん
誰にだって、するんじゃん
先輩は困った顔をして笑った。
「わかってくれるまで、何回でもするよ」
そう言って先輩は何度もわたしにキスをした。
何度も何度も…
「好きだよ」
待っていた言葉が、やっと聞けた。
両思いって、こんなにあったかくて、幸せなんだ…
「わたしも、です」
大好きな人と大好きな場所に二人
わたしは今、すごく幸せ