天然王子
 

さいあく…

それに昨日、あんなことあったからなにげ二人とか気まずいよ…


「あの、手…」


私はまだ掴まれたままの腕を見て言った。


「あぁ、ごめんっ」


シュンくんはパッと手を離すと私の横に並んだ。


「平気になったんだ?女の人触るの」

「ん?いや」


シュンくんは私より少し前を歩いて両手を頭の後ろで組むと、言った。


「たぶん、ハルだけ」


え?


「こーやって、触りたいって思うのも…ハルだから」


シュンくんの手が、私の手を包む。

なんだろう、なんでだろう…

胸が、ざわざわするのは。


「シュンくん…」

「ハル、俺「ぜん?」


どこからか、誰かの声がした。


「あ…お……?」


シュンくんが"あお"と呼んだその人は、赤いリボンの目立つ白いセーラー服を来ていた。

あれは…確か、近くの高校の制服。

修学旅行、かな?


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