幼馴染み~初恋物語~
「2分57秒。ギリギリセーフ」

愛想もなくそう言って、脅えた目で見ている櫻を見下ろす龍聖。

「ふーん…………普段着だとちょっとぐらい色気あるんだな?」

「色気…………?」

慌てて手で自分を抱き締めるようにして、胸元を隠した櫻は、薄いキャミワンピで少し露出が多い事だと思った。

「やだっ!!見ないでっ!!」

「バカだなぁ…………そこじゃねぇよ?よく見てみろよ?そこは男とそんなに変わんねぇから…………」

カッと赤くなった櫻が、自分の服の上から見てみると、確かに男とさほど変わりはない。

「むぅ…………一応あるもん…………」

一応反論する櫻の様子を見ていた龍聖が笑った。

「髪だよ?髪っ」

学校では授業中には髪が垂れ下がって邪魔になり、体育や部活では暑いのでおさげをしたり、1つで後ろに括っている事が多い。

それが今の櫻は半乾きの髪を下ろしているので、色気があるように見えたのだ。

「そっか?そうだよね?髪かぁ?濡れてて結構冷たいんだよ~?」

櫻も勘違いしていた照れ隠しで、龍聖と一緒に笑っていた。

普段怖い顔ばっかりしてるのに…………

可愛い顔で笑うんだ…………

さすが読者モデル…………

不覚にも、龍聖の笑顔が可愛いと思ってしまう櫻。




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