幼馴染み~初恋物語~
写真がなくて少し嬉しい櫻が、パソコンの裏側を見ていると、紙が小さく折り畳まれて置いてある。

杏佳さんからのラブレターだったりして…………

ちょっと見ちゃおっと…………

その紙を開くと、櫻はどんどん赤面していった。

その折り畳まれた紙は、櫻が小学1年の時にプレゼントした、櫻お姫様と和樹王子様の結婚式の絵だった。

所々破れていて、綺麗な感じではないが、櫻が人生で初めて書いたラブレター。

「懐かしいなぁ…………こんなのいつまでも大切に持ってるんだ…………」

ボソッと櫻が呟くと、和樹が部屋に入ってきたので、慌てて紙を折り畳んだ。

バタバタとしている櫻を不思議そうに見ていた和樹が尋ねる。

「何してんの?」

「あっ…………あのっ…………何でもない…………今日はいい天気だねぇって…………アハハハ」

櫻はなんとか笑って誤魔化そうとした。

私は何を期待していたんだろう…………

私の彼氏は龍聖君だから…………

和樹君と杏佳さんがどうなっていても関係ないし…………

「今日はぼんやりとしておかしいよ?どうしたんだよ?」

「ん~…………大丈夫です…………」
< 392 / 611 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop