幼馴染み~初恋物語~
顔が真っ赤になっていく櫻が、目を閉じると、和樹もどんどん赤面していく。

和樹は今にも「好きだよ…………」と言ってしまいそう。

櫻だって芝居とはいえ、和樹に見つめられると、どんどん好きな気持ちが溢れてくる。

キスをする振りといっても、唇を数センチまで近づけなければならない。

どんどん唇が寄ってくると、櫻も自然と力が入り、和樹の腰に手を回した。

やっぱり和樹君がいい…………

大好きだから…………

なんて思っていた櫻に、和樹がもうすぐ唇が触れるかも?と思うくらいの距離で、クスッと笑った。

「もし本当にキスをしたら、昔みたいに泣くの…………?」

「えっ…………泣かないよ…………」

「キスしてみよっか…………?」

冗談か本気かわからないが、和樹がそう言うと、照れ笑いを浮かべたり反論する事もなく、櫻は目を閉じたまま目が潤んでいく。

和樹君ならいいよ…………

龍聖君にキスをされてしまう前に…………

でも悲しい気持ちになるのはなんで…………





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