幼馴染み~初恋物語~
結ばれることのない和樹とキスをして、何か変わるのか?

これ以上好きになって、龍聖の言うことを聞けずに、サッカーができないほどの怪我をさせられたらどうするのか?

そんな事を考えながらも、自分の意思の弱さに負けて、「和樹君ならいいよ?」と言おうとした時、扉が開いた。

バタンッ!!

和樹の母親が部屋に入ってきたので、慌てて二人は体を離した。

「近所の人に聞いたけど、和樹が主役するんだって?あっ…………櫻ちゃんも来てたんだ?」

「あっ…………お邪魔してます…………和樹君のお母さん…………」

三人とも気まずそうに、顔を見合わせている微妙な空気。

その空気を跳ね返すように、和樹の母親が笑い飛ばした。

「そういうキスシーンもあるんだね~?おばちゃんも見に行かないと。息子の晴れ舞台だから。」

「母さん来なくていいからっ!!」

こうして、櫻と和樹のキスはお預けとなり、練習は明け方まで続いた。



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