恋という名のゲーム
side 奏


「はぁ〜あ…眠っ」



いつもは執事のじいちゃんが
起こしに来るんだけど、
早めに起きてしまった



家にいてもすることねーし、
学校行くか。



親が過保護で心配性だから、家は
学校のすぐ近くに引っ越した。だから
徒歩五分…ほんと勘弁してほしい



「あら、奏くん。今日は朝早いのね!」

今、話しかけてきたのはお手伝いさんの
長谷川さん。家で雇っている人は多すぎてほとんど覚えてないが、この人はインパクトが強いから、忘れることはない。

「おはようございます。今日は、
そういう気分なんです。」


「そうなの〜♪お気をつけて。」



…つか学校行ってなにすっかなー



そういえば入学式の日に、俺以外にも
校門飛び越えた女がいるらしいな
あの高さ飛び越えるって
どんな奴だよ…



暇つぶしに探してみよ











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