白いジャージリターンズ~先生と私と空~

二次会が終わり、私達はそれぞれに帰る用意をしていた。


「今日は、ありがとうございます」

隆介君と美亜ちゃんが挨拶に来てくれた。

「素敵な一日ありがとう!ほんとに楽しかった」

と私が言うと、ゆかりと依子も美亜ちゃんに抱きつき、お礼を言った。


「隆介、これからはちゃんと美亜ちゃんに気持ちを伝えていかなきゃダメだからな。夫婦だからわかるだろう、とか、そういうの女の子には通じないから」

先生の的確なアドバイスに、隆介君は首をかしげて

「無理っすよ」

と笑った。


「たっくんの半分くらいでも、調子のいいこと言えればいいのにねぇ~」

とゆかりは笑った。


「俺、調子いいかぁ?」


みんなは、うんうんと頷いた。

個性豊かなこのメンバーも、とうとう全員が結婚した。

運命の相手っているんだなって思う。

それぞれ、いろんな過去があるけど、今大事な人と一緒にいられるってすごいと思う。



「じゃ、また近いうちに集まろうな」

先生はそう言って、体育教師らしく肩を組んだ。



眠そうな空を抱っこしながら、私はいつまでもこのメンバーと一緒に歳を重ねたいと思った。




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