俺様富豪と甘く危険な恋
「……それはサファイア?」
「違う。ブルーダイヤだ」
蓮は満足げにブルーダイヤを手のひらに置くと、鋭い視線であらゆる角度から見始めた。
1分が経っただろうか、栞南は固唾を飲んで見守っていると蓮がホッと息を漏らした。
「ダニエル、本物だ」
「レン様の読みと計画が功を期しましたね」
ダニエルは満足げに頷くと、砕かれた翡翠を片付け始めた。
「どういうこと? あなたが泥棒じゃないんですか?」
自分のものだと言うが、栞南は自分を拉致した蓮が信じられない。
そう言われた蓮の方も泥棒扱いされ、信じられないと言うように首を横に振り大きなため息を吐く。
それからテーブルの上の銀色のジェラルミンケースのカギの番号を合わせ開けると、中からロイヤルブルーのベルベッド地のノートのような物を取り出した。
「これが証拠だ」
尊大な口調にカチンと来たが、放られたノートのような物を栞南は手にして開いてみた。
そこには蓮が持っているブルーダイヤそっくりの写真が貼られ、イギリスの競売大手会社のサインと、買い手の蓮のサインがあった。
「違う。ブルーダイヤだ」
蓮は満足げにブルーダイヤを手のひらに置くと、鋭い視線であらゆる角度から見始めた。
1分が経っただろうか、栞南は固唾を飲んで見守っていると蓮がホッと息を漏らした。
「ダニエル、本物だ」
「レン様の読みと計画が功を期しましたね」
ダニエルは満足げに頷くと、砕かれた翡翠を片付け始めた。
「どういうこと? あなたが泥棒じゃないんですか?」
自分のものだと言うが、栞南は自分を拉致した蓮が信じられない。
そう言われた蓮の方も泥棒扱いされ、信じられないと言うように首を横に振り大きなため息を吐く。
それからテーブルの上の銀色のジェラルミンケースのカギの番号を合わせ開けると、中からロイヤルブルーのベルベッド地のノートのような物を取り出した。
「これが証拠だ」
尊大な口調にカチンと来たが、放られたノートのような物を栞南は手にして開いてみた。
そこには蓮が持っているブルーダイヤそっくりの写真が貼られ、イギリスの競売大手会社のサインと、買い手の蓮のサインがあった。