俺様富豪と甘く危険な恋
数日後、蓮は朝から出かけていた。

会社の取引先でもある最高級ホテルの中に入っている中国系ジュエリーショップのオーナーから鑑定の依頼を受けたのだ。ハワイの王族の子孫が手放した宝石がオークションで売られ、そのオーナーが落札したとかで。ただ、それが偽物かもしれないと噂が流れ、レンが頼まれた。


朝食後、蓮はダニエルと共に出かけ、留守番の栞南はビキニ姿になりプールサイドで読書していた。

蓮は早ければあと30分ぐらいで戻ってくるだろうか。

乗馬に連れて行ってくれる約束で、栞南は待っていた。

文字を目で追っていると、そこへジェシカがふらっとやってきて、隣のビーチベッドに腰を下ろす。

栞南はサングラスを外して、隣に座ったジェシカを見た。彼女からやってくるのは初めてで驚きだ。

レインボーカラーのビキニを着ていて、頭の上にサングラス。ビキニ姿は意外と胸が豊満で、腰は細く、良く似合っている。


「ひとりじゃつまらないでしょう?」


ジェシカはちらりと栞南の持っている本に視線を走らせたが、興味の引くタイトルじゃないようで、サングラスをかける。

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