俺様富豪と甘く危険な恋
「病院へ行こう」

「大丈夫だよ。……ちょっと休めば良くなるから」


蓮がそばに居てくれる安心感からか不安は消え去り、吐き気もかすかに覚える程度になっていた。


「ああ。もちろん。異常を感じたら言ってくれ。すぐに病院へ連れて行くから。今は休むといい」


蓮は栞南を抱き上げ、2階の主寝室へ連れて行き、バスルームの入り口で下ろされる。


「ひとりで大丈夫か? なんなら――」


蓮の手がビキニの上に着ているTシャツの裾に伸びる。


「だ、大丈夫! ひとりで大丈夫だからっ!」


栞南は蓮の手から逃れるようにバスルームのドアを開けて中へ入る。ドアを閉めたところで、蓮の楽しそうな笑い声。

蓮にからかわれていると、愛されていると実感するから自分はMなのだろうかと、ふと栞南は思ってしまい苦笑いが浮かぶ。

身体と髪の毛を手早く洗ってバスルームを出てTシャツとショートパンツを着て戻ると、蓮が窓際のソファに座っていた。

ソファの前のテーブルに塗り薬のチューブが置いてある。

「それは……?」

「ソフィアに電話して買ってきてもらった薬だ。ベッドに横になって」

「うん」


言われるままにふかふかのベッドの上にうつぶせになった。

ベッドの端が沈み、蓮の指が右足のふくらはぎに薬を塗っていく。スーッとした気持ちよさに栞南は目を閉じた。



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