キングとナイト
そう言って、差し出されたのは茶封筒だった。

「…はぁ、解りました」

「助かります。それでは、これで」

そう言って、スーツの男はどこかに行ってしまった。


てか、“魅夜様”って……。

どーゆー事だ?

「…んな、事より。どうすんだよこれ…」

つい受け取ってしまったが……。

渡しに行くしかねぇよなぁ……。



「…おしっ」

行くか…!!

俺は意を決して、チャイムを押した。



ガチャリと音がして、夷隅が出て来た。

「…………」

「……よぅ」

夷隅は、目を見開き驚いていた。
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