キングとナイト
南さんは納得いかないと、相楽さんに突っ掛かる。

「咲也。この中には、元魅夜様の親友が入っているんです」

ッ!!!

やっぱり、気付いてるか……。

「魅夜様は、その方を庇っている。そう考えるのが、普通でしょう」

「……成る程ね」

南さんは相楽さんの説明に頷く。


だけど、此処で引き下がる訳にはいかない。

「相楽さん!!」

私は相楽さんに目で訴える。

「残念ですが、これは譲れません」

「〜〜ッ!南さん!」

相楽さんは駄目。今度は南さん。

「お嬢様。例え親友だったとしても、やっちゃいけねぇ事があるんだよ」
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