マルボロ・ヒーロー

「う、うわぁ〜やられた〜!」

男の子の反撃に面食らった様子でいたデビルも、最後は大げさに痛がりながら舞台袖へ引っ込んだ。


『いいぞ、ボク!デビルマンが逃げていくぞ!』


サクも調子を合わせ、観客は更に盛り上がる。


『皆さん、小さなヒーローの勇気ある行動に、今一度大きな拍手を!』


会場が割れんばかりの拍手で満ちていく。

それが鳴り止まないうちに
俺は、棒立ちでしゃくりあげている男の子の前にしゃがみ込んだ。
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