アイスクリームの美味しい食し方
愛される努力。
好きと伝えること。

私は、今、
屋上で新といる。
昼休み終了までに
新を見つけられてよかった。

私はずいっと新に迫った。

「チカ。どうしたの?」

いつもの甘いマスクで、
私を受け止めた。

くらっ。

あまりのかっこよさに
身体がふらついた。


駄目だ!
私伝えるって決めたんだ。






「…好き。大好き。」
私は新を見上げて言った。


一世一代の告白だ!





「うん。分かってますよ?
俺も好きですよ。」
新は、そう言って髪を撫でた。



え…?

あれ?
なんかあっさりしてない?
こんなもん?





「あ、授業始まります。
早く戻りますよう?」

あれ?
あれれ?
< 109 / 228 >

この作品をシェア

pagetop