アイスクリームの美味しい食し方
朝、新は真っ青な顔で起きてきた。

「大丈夫。大丈夫だから。
チカのことは、
必ず守りますから。」

新は、
私の肩を掴んで言った。


「ねー。なんなの?
教えてよー。」

私は、
新に抱きついた。

「お願い〜!」

さらにお願いした。


新は、両手で顔を隠して、
天井を仰いだ。








そして、ようやく観念して言った。

「姉さんが
帰ってくるんです。

…だから、
ちょっと抱きしめていいですか?」

「…?いいけど?」

新は私を、
ぎゅっと抱きしめて、
頭に頬ずりをした。


ん?


お姉さんが帰ってくることが
大事?
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