アイスクリームの美味しい食し方
母がいない自分に慣れたかったのかもしれない。

東京を離れる時、
覚悟したんだ。

もう二度と会えないかもしれないって。

母もまた自分の死期を悟り、
私の行く末を案じていた。

もう、どっちがいいとか悪いとかの
次元じゃない。

私が叔父さんたちの申し出に高揚したのは、
母やえみ、佐々 新以外のひとに
受け入れてもらえたからだ。

実際、
私はそんな人たちがこの世にいるなんて
思って無かったから。

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