姫が勇者にアイラブュー!
3人組のただならぬオーラに身構える勇者達。


それはゆっくと近付いて来るのでした。


3人の耳はとんがり、肌は青く、人間で無いのは直ぐにわかりました。

1人は力士のような大男。
1人は妖艶な美女。
その2人に警護をされているがごとく、真ん中に
いるのが貴族のような少年でした。


大男は言います。
「魔王様、コイツラが勇者ですぜ」

少年はニヤリとします。

美女が長い髪をかきあげながら。
「小さい方の勇者……とっても私好みよぉ」


サトゥはそれを聞いてムッとします。
ジャガゴリーは微妙な顔です。

少年が口を開きました。
「勇者達よ!なかなかやるではないか!
僕の家来であるゴブリン共を全滅させるなんてなぁ!」


不敵に笑う少年にジャガゴリーはイライラしました。
「子供がなんば言うとるんじゃ!おいドン達は
勇者なんですたい!ゴブリンなんて敵では無いでゴワス!」


少年の眉がピクリと動きます。
「愚かな人間共よ……お前達は僕に征服されなければならないのだ……」


ジャガゴリーは少年の言葉が気に入りません。
「子供にはお灸をすえたらにゃあいかん!」

そう言って大剣を構えます。

「お……おい!待てよジャガゴリー……
アイツらなんか様子がおかしいぞ……
ここは慎重に……」


「サトゥドン!何を子供にビビっとるんじゃあ!勇者が聞いて呆れるでゴワス!」


そう言うとジャガゴリーは少年に向かって走り出した!
< 20 / 20 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

私の彼はオイルの血

総文字数/7,420

恋愛(学園)20ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
主人公の福島 実早(フクシマ ミハヤ)は 145センチの背がコンプレックスの17歳。 バスケ部の補欠。 なんとしてもレギュラーになりたい! そんな実早が出会ったのは 身長180センチのイケメン 天王寺 凱斗(テンノウジ ガイト)だった。 凱斗は実早に一目惚れ。 俺様系の凱斗は実早にグイグイ迫ります! でも凱斗は ロボットだった! 人間ソックリの…… SF青春ラブストーリー。
この恋とーどけ!

総文字数/11,607

恋愛(その他)49ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
小学2年生のナナちゃん。 好きになったのは 中学2年生の男の子でした。 2階の窓から見える男の子は とっても素敵なんです……… 目が合うとニコリと笑ってくれる…… この気持ちを伝えたい……… ナナちゃんはラブレターを 書くのでした。 ナナちゃんの気持ちは伝わるかな? この恋とーどけ!
あたしは猫ニャ

総文字数/4,225

絵本・童話21ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
はば広い子供に読ませたい絵本を 想像して作りました。 メス猫が大好きなおじいさんの ために頑張る話です。 人は1人では生きる事ができず、 皆に助けてもらって生きる事ができる。 猫を通してそんなメッセージを送りたいです。 是非読んでみて下さい。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop