キミの瞳に恋してる ~運命の人は鬼上司!?~
部屋に入ると、俊はぐるりと辺りを見回した。
「綺麗にしてるじゃないか」
なんで意外そうに言うの。私だって、自分のものくらいは片付けられるよ。
「座ってください。コーヒーかお茶しかありませんけど」
「いい。それより、早くお前も座れ」
なんで命令口調なの。ここ、私の家だってば。
他の女の人とあんなところにいて、しかもそれが私にばれていることをしっていて、なんでこんなに偉そうなのか。
威張りやがって……イヴァンゲリオンと呼んでやる(心の中で)。
ちょっと腹が立ったので、俊を無視してコーヒーを入れる。
シュガーポットと小さなミルクピッチャーを一人用のテーブルの上に乱暴に置いた。
欲しかったら自分で入れてください、っと。
俊の斜め前に座り、自分の分のコーヒーに砂糖を入れていると、彼は前触れもなく話しはじめた。