嘘をつく、その瞬間。
「これ以上、何が言えるの?」
その言葉は、裏を返せば。
“これ以上、何も言うな。”
そういう意味になるんだろう。
「……。」
「そう、いい子ね。」
まるで、幼い子を褒める様に。
いや─────忠実な犬を褒める様に。
背伸びをして、頭を撫でるのだ。
それが、憎くて仕方ない。
「っ、」
羨ましい。
貴方の、座が。
親友だと、思っていたけど。
やっぱり、好きにはなれなかった。
嫌いにもなれなかった。
そう─────。
境界線の真上に居たんだ。
それが、今。
嫌い、へと変わったのだ。
私の、真っ黒な汚い心が。
あぁ、なんて──────。
醜いんだろう。