嘘をつく、その瞬間。

私は、そんな気持ちを隠すかの様に走り出した。

「あっ、心華!」

アオの、綺麗な透き通る声を無視して。

そう言えば、今は放課後だった。

私は、急いで教室に戻る。

パタパタと、音が響く。

やけに、耳に残り頭に響く。

ガラッと、教室のドアを開ければ。

そこには、誰もいなくてホッと安心してしまった。

肩に、力が入っていたみたいで私は肩の力を抜いた。

その、力を抜くと共に出た溜め息。

自分の机の近くに行く。

「え……。」

私は、驚きを隠せず声を漏らした。

ずっと、あった机の落書きが綺麗になくなり除光液とメモが置かれていた。

メモには、綺麗な可愛らしい文字で

“また、書かれたらこれを使って。”

と、書かれていた。


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