嘘をつく、その瞬間。

誰か、なんて考えなくても分かった。

「っ、ア、オ……っ!」

ずっと、見てきた文字。

綺麗だなって、憧れていた文字。

分からない、訳がない。

私は、涙を流す。

その、涙はメモに落ち文字が滲んでしまった。

私は、鞄を取り除光液とメモを中に入れた。

───だから。

だから、私はアオを嫌いになれなかったんだ。

私が、弱いから。

アオが、嫌いだったけど。

アオの優しさに、漬け込んで何時までもダラダラとさ迷い続けていたんだ。

最低だ、私。

なんて、卑怯なんだろう。

今、思うと自分が恥ずかしくて憎く感じた。

アオは、もう私のことを親友と思ってないだろう。

だけど、いつか。

いつか、また親友になりたい。

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