愛のカタチ


いつもなら意地悪なことばかり言う賢司なのに……


どうして、そんなことを?


嬉しかったけど、顔から火が出るくらい恥ずかしかった。


頬っぺたがカァーッと、熱くなっていくのを感じる。


思わず、頬に手を当てていた。


遠くではしゃぐみんなの声がここまで聞こえてくる。


みんなは、何の話で盛り上がってるんだろう。


あっちにも行きたいけど……


今は賢司と二人きりでいたいな。




頼りない月明かりの下


賢司と二人、足を止めた。 



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