愛のカタチ


三次会は、全体では行わず、バラバラで行くことになった。  


いつの間に決まったのか、美沙に百合、そして木場くんに松本くん……賢司もそのメンバーだった。 


またしても、心臓がドクン…と飛び跳ねる。 



行き先は―― 


……えっ?……なんで? 


みんなのあとをついていくと、明らかに繁華街から遠ざかっている。 


だんだんと、通りの明かりも寂しくなってきた。


隣を歩く百合に、思わず聞いた。


「ねぇ、今からどこに行くつもり?」 


「えっ、聞いてなかった?」


コクンと頷くと、百合は含み笑いをして、 


「真理の好きな場所♪」とだけ答えた。 



……ワタシが、スキナバショ? 



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