距離。
昔から。
物心ついた時には僕とあの子は一緒にいた。



あの子は僕の1コ上で、子供の頃の思い出はあの子とのことばっかりだ。





「けーい!早くおいでよっ!」

「ゆき…待ってよ…!」

「けいったら本当に体力ないんだから…ほらっ行くよっ!」

「あ、ちょっ…腕つかまないでよ…!ゆき速いっ…!」

「これくらい普通でしょー…ってきゃああああ!」


ドッターン!!!

…あの時は2人で町探検してたんだっけ。
そのまま水溜まりに突っ込んで全身ドロドロのびしょびしょになって帰って母さんにすっごい怒られたんだ。
< 2 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop