(完)何でもできる子vs何もできない子



三人は、熱心に聞いてくれて


たぶん、私のことを思って



何も言わなかった。








それから、6時間目は、授業を普通に受けた。










放課後になって帰ろうとしたら




「ユイちゃん、ちょっと話があるんだ」



と、大翔くんに話しかけられた。



「いいよ、何?」



それで、屋上に連れて来られた。



「あのね、単刀直入に言うね。


俺、ユイちゃんのことが好きなんだ


付き合ってほしい」






あれ?



私は、さっきのことかと思った。




でも、ちゃんと質問に答えた。




「ごめんね私、大翔くんとは


付き合えない。」



「なんで?」 



そう、大翔くんは聞いてきた。



あっ、大翔くんはさっきあったこと



知らないんだ



ってわかった。



「ごめんね、


私には好「大翔、お前何も知らないんだな」



え?


私は、



『私には好きな人がいるからごめんね



って言おうとしたのに


誰かの声と重なった。


後ろを見ると怒った颯太くんがいて



「川北さん、いやがらせ受けてたんだよ


お前のせいで」



「え?」



と困った大翔くん。



「お前が、チャラチャラしてるから


お前のことが好きな女子たちに


川北さんは、いやがらせを受けていたんだ



さっきも「やめて!!!」



私が、止めた。



これ以上、誰かを責めたくないし


辛い思いをしてほしくない



ってそう思った。



「だから、

付き合えないんじゃないよ、大翔くん。


私は、大翔くんのこと友達としか見れないの


だから、ごめんなさい」



私は、大翔くんに深いお辞儀をした。















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