もう一度、恋をしよう。
「…え、大和!?何やってんの?」
私はスマホを窓辺に置き、下に立っている大和に話しかける。
「今から下に降りて来れるか?」
「…え、あっ、うん。」
私は部屋に置いてあった薄い上着を羽織って、急いで大和の所へ向かう。
「お待たせ。
…ってか、大和どうしたの?」
「…今日、美桜の様子が変だったから気になってさ。」
「…それで、わざわざ来てくれたの?」
「…まぁな、暇だったし。」
大和は少し恥ずかしそうに、私と目を合わせずに言った。
大和の額を見てみると汗が滲んでいて、走って来てくれたんだと分かる。