もう一度、恋をしよう。




「…え、大和!?何やってんの?」




私はスマホを窓辺に置き、下に立っている大和に話しかける。




「今から下に降りて来れるか?」




「…え、あっ、うん。」




私は部屋に置いてあった薄い上着を羽織って、急いで大和の所へ向かう。




「お待たせ。
…ってか、大和どうしたの?」




「…今日、美桜の様子が変だったから気になってさ。」




「…それで、わざわざ来てくれたの?」




「…まぁな、暇だったし。」




大和は少し恥ずかしそうに、私と目を合わせずに言った。



大和の額を見てみると汗が滲んでいて、走って来てくれたんだと分かる。
< 58 / 102 >

この作品をシェア

pagetop