ギャル系女子が今日、黒髪おさげでやってきました。
+気づいてほしい

諦めきれない



放課後、仁香と一緒に帰ろうとしたら、里原に呼び止められた。



「……なに?」



「なんで今朝、あんなこと言ったんだ。」



「は?んなのめんどいからに決まってんだろ。てか仁香待ってるし、もう帰るから。」



「待て!逃げるな。
なぜあんなことを言ったのか、理由を聞きたいんだ。」



「……しつこいなぁ……」



「だーかーらー!!
2人お似合いなんだから仲良くやってろよ!!しつこいんだよ!!幼馴染のくせにさ!!あたしに期待させるようなことして!!死ね!!」



「……………期待、とは?」



…………は?



いや、待て待て。



わかるだろ。てか、



「なんであたし、こんなこといってんの?」



え、期待ってなに?


むしろあたしが聞きたいわ。




「なぁ……その、期待させるようなことして、と言ったのは……あれか。
俺のこと「違う!勝手に自惚れんなクソ真面目!!もう帰る!!早く杏里のとこ行ったら⁈」



あたしはバックについてるクマのマスコットを投げつけた。


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