手を繋いで-Pure love-
「ねえ、蒼ちゃん!蒼ちゃんはさ、優生のどこが好きなの?」



 ふいに、志帆が蒼に声をかけた。



「…えっ!」

「は!?」



 蒼も俺も驚きの声を上げた。

 蒼のことは涼太にしか言ってない。
 もしかして、涼太が言ったのか?

 そう思って涼太を睨みつけた。



「俺何もしてねーよ!」



 焦った声が返ってきた。

 じゃあなんで志帆があんなこと聞いてんだよ…


 もう一度二人を見ると



「志帆はね、優生の誰にでも優しいところが好き!私のわがままもなんだかんだ言って聞いてくれるんだよ、困っちゃうよね。」



 そういう質問かよ…
 困るならわがまま言うなって…。

 そう思いながらほっと肩を下ろすと



「…え?」



 戸惑ったような蒼の声が聞こえた。



「どうしたの、蒼ちゃん」



 素っ頓狂な志帆の声が聞こえる。
 明らかに戸惑っている蒼とは正反対な表情。

 蒼はどうしたんだ?


 状況が飲み込めない。

 そんな中、涼太が空気を崩した。



「もしかして蒼ちゃん、優生と志帆が付き合ってると思ってる?」


「……え?」

「…なあんだ!びっくりした?!私達はみんな友達だよ?」



 志帆の代わりに梨緒菜が事実を蒼に伝える。

 なんだ、と志帆が笑ってる。
 でもその表情は強ばって見えた。


 …なんだ?



「志帆」
「てか優生!みんなでWiiしようぜ!Wiiリモコン持ってきた!」



 志帆に声をかけようとするけど涼太の声に遮られた。



「あ、ああ…」

「あっ、私ピンクのリモコンがいい!」



 でも志帆は、笑顔に戻っていた。
 だからそれ以上の干渉は求めなかった。
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