愛しい君へ贈る詩




先程から彼女たちの会話に出て来ていた蓮くん。
彼の名は、若鍋 蓮(わかなべ れん)と言い、結衣と同じ1年生。
サッカー部の期待の新人であり、この美術部から見えるグラウンドで、他の部員たちと一緒に汗を流して練習をしている彼のことであった。



それともう一人、名前が上がっていた藤本くん。
彼の名は、藤本 恭輔(ふじもと きょうすけ)と言い、彼もまた1年生。
陸上部員であり、蓮と同様に女子からの人気があった。
そんな2人は、親友という間柄でもあり、人気に拍車をかけ、そんな2人のことを若藤と略称で呼ばれることもあった。









「さてと…蓮くんのことも見たし、そろそろ帰ろうかしら」

「そうね」








蓮の姿を堪能した女の子たちは、それぞれ帰り支度を始めていた。
まだ部活の時間は終わりではないというのに、蓮を見たことで満足をしたようであった。





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