PM 18:30 僕らの時間

だけど私は、ワイワイ騒ぐ気になどなれるはずもなく、急いで教室を出ようとカバンを持つと隣から声をかけられる。

「これから…よろしくな…」

そう言ったのは、あの日以来1度も話すことのなかった隣の席の愛しい人。

田中の声を聞き、懐かしさと切なさに涙が込み上げるが、なんとかこらえ、笑顔で返す。

「隣の席だし、よろしくね。」

そして私は教室を出た。
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