君だから〜たった一人の君〜
第1章

新しい朝

―ピピッ バチンッ


「うしっ!」


新しい朝。


珍しく目覚まし時計が鳴る前に起きれたのは、今日から学校が始まるから。


そんなわけで夏川 亜倖は朝から気合いが入っている。


「亜倖ーーー!!もぅ8時んなってんでーーー!!!」


「1時間もサバ読むなや!!!」


「起きてるんやったらはよ飯食いぃ!!」


「今行くゆーてるやんか!!」


今日も朝から母とマシンガントーク。


これが、夏川家の朝。


少し髪を整えて部屋を出ると丁度、弟の孝倖も部屋から出てきた。

< 1 / 210 >

この作品をシェア

pagetop