君だから〜たった一人の君〜
「うっわ、朝からヒドイ顔やな〜姉ちゃん」
「うっさいわアホ。アンタもヒドイ頭してんで」
亜倖はこれでも低血圧な方で、朝は顔に力が入っていなくてまるで死人のような顔。
対して孝倖はくせっ毛な上に寝相が悪く、まるでどこかのスーパーサイヤ人のような髪。
つまり、どっちもどっちなのである。
「退けや、ウチが顔洗われんやろ」
「俺の髪のが大事やって!!」
「いらんねん、そんなん。ハゲてまえ」
「ハゲんわ!!ピチピチの小学生に向かって何ゆーねん!!」